
長らく期間が空いてしまって申し訳ない!
前回の記事一覧
バイク事故Part1-事故発生編→http://motorbikeworldwide.net/archives/19983151.html
バイク事故Part2-訴訟準備編→http://motorbikeworldwide.net/archives/20001248.html
今回は、
実際の【①裁判内容】、【②裁判期間中にやるべき/控えること】のまとめ。
①【裁判内容】
今回の事故は、「進行方向に向かって横から飛び出してくる形で相手の車がぶつかってきた」
ということで、
判例集で言うところの「路外車が道路に進入する場合」に該当。
過去の判例では、
「基本ー過失割合」
・自車(10):相手(90)
として、スタート。
この基準から、自分が幹線道路走行であった・相手のウインカーなしだったなどの点を
修正要素として、両者の資料内容から過失割合を足し引きし、裁判官が判決をくだす。
特に、資料の準備に長い時間がかかるので、訴訟する際は気長にやりましょう。
「賠償内容について」
今回は交通事故なので(車両の損害賠償)の他に、(入通院慰謝料)を訴訟内容に盛り込む。
入通院慰謝料は、過去の判例をもとに「何ヶ月間入院or通院したか」という点から、一定の額が既に決まっており、この金額を基準にします。(例えば、通院2ヶ月したのであれば、何十万円等。)
金額面のトータルとしては、
「車両の損害賠償」+「入通院慰謝料」=「合計額」
※車両損害賠償金額は、中古相場や新車時or購入時から何年経過しているのかも考慮するため、
大きく変動する。(減価償却資産の考えを反映するため)
「添付資料について」
実際に裁判で必要になった主な証拠説明資料一覧。
標目 趣旨
1:交通事故証明書 →交通事故の発生事実を確認する
2:自動車車検証 →自分が所有している車両であることを証明
3:写真撮影報告書 →事故現場付近の様子を立証
4:衝突写真 →衝突地点を把握
5:自動車車両損害調査報告書 →裁判相手の損害箇所の事実確認
6:損害確認報告書 →自分の車両金額や運搬費を証明
②【裁判期間中にやるべきこと、控えること】
・入院/通院に関する金額書類関係の整理
→2回3回口頭弁論と進んでいくにつれ、先方より提示を求められる。
・損害賠償に関する全ての領収書
→被害額の提示
・事故現場などの証拠写真を裁判期間中は、SNS等へのアップロードを控える
→裁判期間中に場合によっては、不利になる可能性があるため。
と、基本的にはこんな感じになります。
あくまでも一例として捉えてくださいね。
最後に。。。
「判例集について」
これは何冊か市販されています。
自分がお世話になった法律事務所では、俗に赤い本と呼ばれる以下リンクの本が多数の弁護士によく使われていると、教わりました。
訴訟する側・される側含め、交通事故での損害賠償の相場観や過失割合の参考に。
よろしければ、どうぞ。
では、今日はこのへんで!
次は、「バイク事故Part4ー訴訟結果編!」
それでは、また。